暮らしの記録


母の姿
母が入院していて、その姿を見るごとに感じていることがあります

この10年ほどの間に母は何度も入院をしました
大病もしたし、いろいろと悪いところが多く、虚弱体質だなと思います
痛みに弱くて、精神面も弱いところがあって‥
こう言うと私と共通するところもあるようにも感じますが、
また私とは全然違ったタイプです

入院するとき、母はいつもギリギリの精神状態になっていたことが多かったです
たいてい体の痛みやつらさ、不安感でいっぱいいっぱいになっていました
はじめに病室に付き添い、主治医の先生なんかに話すところを見ると、
痛み、つらさを素直にそのまま訴え、先生のペースでなく、自分のペースで、何もかもを伝え、
ありのままの自分を全部さらけ出していると感じます
とても謙虚な話し方ですが、先生が困っていようが話は続け、言いたいことを全部言っている

私なんかは、先生が困ったような顔をしたり、少し怒ったようになったりすると、
ああ、もうそんなに言ったら厄介者だと思われて嫌われちゃうよ、ハラハラしてしまうんですが、
母はお構いなしに続けます
母のつらさもそっちのけで、そんなことを心配してしまう私のほうがきっとおかしいけれど

でも、そうしてやっぱり、母が最初は必ず病棟の問題児のような感じになってしまっているのを感じ、
私はとても悲しいような、つらい気持ちになったりしてしまいます
時には厄介な人だな、という風にあしらわれていたり、先生たちには怒られていることも多いのです‥;

ですが3~4日、1週間と経ってくると、
いつの間にやら、母は病棟の人気者のような感じになっています
病棟のスタッフのみなさん、周りの患者さんたちみなと仲良くなって、
母が病室を出て病棟内を少し移動しようと思えば、わらわらと会う人会う人が集まってきて
進むのもまままらないくらいなこともあったり‥
みなさん、心から母のことを心配し、気遣って優しい言葉をかけてくれると感じます
母も十年来の友人と話すみたいに、親しげに話しています
先生方なんかは、母を叱るような話し方は変わらないですが、とても愛情ある、わが子を叱るような‥
出来の悪い子はかわいいというのでしょうか、
特別に親身になって母のことを考えてくださるとさえ感じます
母もとても素直に話を聞いています
先生ごめんなさい、と何度言っても、結局またしかられることを言ってみたり
叱られることが好きみたいに、叱られているときの母は生き生きしているようにも見えます^^;
自分が言いたいことを全部言う代わりに、
相手の言葉もちゃんと素直にそのまま受け止めていると感じます


母の人との付き合い方‥
母自身は別に何か考えがあってやってるわけではなくて、そうしか出来ないだけでしょうが、
私にはとても不思議で神秘的でまぶしく、こうして自分と比較しては
いろいろなことを考えさせます

どうしてこの人の娘が私なんでしょう
遺伝子が‥どんなふうに間違ってしまったのか
ふふ そんなことはどうでもいい

私がいつも最初に感じる、そんなことは言ってはいけないのにと思う焦りや心配は
本当はまったく的外れで
それこそが一番言わなくてはいけない大事な言葉
自分の本当の気持ち

いえ、的外れと言ったけど、本当の気持ちやありのままの姿を見せるということは、
やっぱり嫌われたり鬱陶しく思われたりすることにつながりやすいかもしれない
そのあとの巻き返しは母の人間性ですね、
私にはそこがないから、最初の一歩もやはり怖いです
きっと真似しようとやってみても、まず嫌われて、巻き返せず‥‥い、いやこれではいつもの
結論のないぐるぐる思考ですね

つまり人が人と付き合うってことは
そうするしかないんだと、母は教えてくれていると感じます
嫌われてしまおうが、変な空気になろうが、本当の自分をちゃんと見せなければ、
人が人と、人間同士付き合うってことは出来ない


私は自分が変なのに、それを知られたくなくて隠そうとばかりするから
相手だって私にどうすればいいかも分からない
どんなに変だっていつもちゃんと私でいなければ

人と付き合いながら生きていくということ
それは人に嫌われる勇気を持って生きるということ
【2011/11/15 00:18】 こころ | トラックバック(-) | コメント(-) |
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